今の日本は食べるものにあふれています。24時間空いているコンビニや飲食店。海を渡ってきた食品やファーストフードなどの食生活。増え続けるアレルギー食材。変わりゆく日本の食文化や農作物に疑問を持ち、農薬をたくさん使ってする農業に未来はない!と思い、「安心・安全」を求めて農業に取り組んでいます。私たち谷口も、あなたと同じように安心して食べられるお米を求め、平成4年から農薬を使用しない栽培方法「アイガモ農法」に出会い、今日まで取り組んでまいりました。
私たちは、単にアイガモ農法をする農家ではありません。目指し、実践していることは「自然循環農法」です。
ん???どんな農業なの?私たちは、「捨てるもののない農業」「循環する農業」を目指いしています。
私たちはこの「自然循環」「生態系」をポイントに農業に取り組んでいます。だからこそ、「捨てるもののない農業」となるのです。
私たちが、自然循環農法をはじめたのは、1992年。この自然循環農法は、アイガモを使っていますが、アイガモだけではなく、さまざまなものを活用しています。そして、「元に還る」ことを原則に行っています。アイガモたちが田んぼの草や害虫を食べ、その糞が栄養となり美味しくて安全な無農薬アイガモ米ができます。また、ぬかやわらなど、たんぼでとれたものは、田んぼに還しています。田んぼの中に小さな生態系を作り、育てるのです。
以前は、除草剤や殺菌剤、殺虫剤を使用することで、逆に自然を破壊していました。現在、ダイオキシンや環境ホルモンなど、たくさんの問題をかかえています。その原因の多くは、農薬だとも言われています。
地球にはたくさんの生き物がいます。田んぼにもたくさんの生き物が共存し、その中で、稲が健康に成長します。きれいな空気とおいしい水。昔ながらの田園風景。ここ但馬浜坂アイガモの里も、そんな自然を大切にした農業を営んでいます。
たにぐちのお米の裏側には様々な表示がされています。この表示には細かいルールがあり、米袋1袋ずつ検査機関に依頼しないとお米の品種の表示や産地の表示ができないことになっています。検査には様々な種類があり、多くの費用を必要とするため、お客様の負担も大きくなります。もちろん、どんな検査しても、私たちが栽培したお米に間違いありません。気になることがあったら、すぐにお電話ください。どんな些細なことでも、正直にお答えいたします。
「無農薬のお米が欲しい」「アイガモ農法のお米が欲しい」という方だけでなく、「谷口さんたちが作るお米だからほしい」そんな信頼関係を築いていきたいと思っています。
谷口の暮らす小さな田舎町では、昔からお米が無事に収穫できると、その喜びや大地への感謝の思いから、親戚中で喜んだといいます。また遠く離れた兄弟や親せきにも「今年もおいしいお米が収穫できたぞ!」と、獲れたお米を届けていたそうです。谷口は大切な身内や兄弟にお米を送る気持ちでお客様にお届けしています。「うまいお米がとれたけぇ~」っという感じで大切な人だからこそ、安心で安全なお米を食べてもらいたい!そう思っています。だからただ、お米を買って。ではなく、心と心でつながる存在でありたいと思っています。
たにぐちでは1年を通して、安心・安全なお米を届けるため、様々な取り組みをしています。
谷口式自然循環農法の1年を簡単にご紹介します。
米ぬか・籾殻、鴨の糞などを混ぜた谷口オリジナルの堆肥(肥料)です。
自然発酵し、湯気が上がります。
これを冬の間に田んぼに散布します。
田んぼで採れたものは田んぼに返し、微生物などの生き物が増え、
健康な稲が育ちやすくなります。
真空後はクッション材で包み(左側)、運搬中の衝撃から守っています。
(2キロパックは間にクッション材を挟んで箱詰め)
もし、到着後、真空が漏れているパックがあればその袋からお召し上がりください。
品質に問題はありません。
SDG1「貧困」:農業は、お金を稼ぐ手段として、貧困解消に貢献します。また、食料を自給自足することで、貧困層のレジリエンスを高めます。循環型農業は所得向上にも影響を与えます。
SDG2「飢餓・持続可能な農業」:農業の生産性を上げることは、飢餓の撲滅に貢献します。持続可能な農業は、農業が進むべき道です。
SDG3「健康・福祉」:栄養ある食物を提供することは、人々を健康にします。また、太陽の下で体を動かす農業は、認知症ケアに貢献するなど、健康・福祉に貢献します。障害者雇用することで福祉に貢献します。
SDG4「教育」:農業のバリューチェーンにおける児童労働問題の解決は、児童に教育機会を提供します。また、一般的な食育に加え、それを支える農業に関する知識・体験を含む「食農教育」を広げる動きもあります。
SDG5「ジェンダー平等」:女性の視点を生かして女性向けの農業作業着、農業機械などを開発し、農業に従事する女性を増す「食肉処理場」「直売所の運営」などは、働く人の平等を目指しています。
SDG6「水・衛生」:世界の淡水の7割を利用する農業を節水型にすることは、水問題に大きく貢献します。水田が持つ環境保全に対する効果は水の浄化作用等多機能な面があり、水循環の大きな役割をなしています。水こそが、あらゆる自然の中で守らねばならない宝です。化学物質(農薬など)を使わないことが、生物濃縮等を引き起こさないためにも大切なことです。
SDG7「エネルギー」:農地は、基本的に日照が良い場所です。すなわち、太陽光発電にも適しています。そこで、農地の上にソーラーパネルを設置して、農業と太陽光発電を同時に行おうとするソーラーシェアリングしながら農地の保全(獣害対策)電気柵等への電気利用することで、エネルギーの自給自足を目指します。
SDG8「経済成長・雇用」:最近は、農業に関心を持つ若者も増えています。こうした若者に、経済的な安定と働きがいを与えるような農業としていくことは大事です。農家の育成は、経済成長と雇用により、地域・地方が活性化する大きなチャンスであります。
SDG9「インフラ・イノベーション」:農業を取り巻く企業は、単に農業に貢献するだけではなく、農業のイノベーションを起こしています。政府・他企業・市民組織を巻き込み、農地を中心としたインフラを整備しています。また、最近は、デジタルテクノロジーやドローンを活用した「アグテック」のイノベーションも進んでいます。
SDG10「不平等」:働きたくても働けない人達、働く意欲がわかない若者達に、働く喜びと自立した生活を届けるために今回のプロジェクトを考えています。ニートの若者達や障害があり通常の雇用の難しい方に、”農”を通じた様々なプログラムの体験を通して「やりがい」や「仕事観」「自己肯定感」を得ながら、農業への就労機会を提供しています。
SDG11「持続可能な都市」:最近は、高層建築物の階層、傾斜面などを使用して垂直的に農業を行う「垂直農法」など、都市型農業も進化しています。都市に自然をもたらす都市型農業は、持続可能な都市づくりに貢献すると思います。都市だけではなく、地方も一体とした持続的なまちづくりは、農業なくして達成できないと思います。
SDG12「持続可能な生産消費」:食品廃棄は、SDGsの中でも、注目度の高いターゲットです。農業でも、従来は廃棄されていた形の悪い野菜を有効利用する、食品廃棄物を肥料として活用するなど、様々な取り組みが進められています。アイガモの餌として商品価値のない野菜や穀物が、利用されます。また産業廃棄物や、食料残渣を餌として利用で、鴨の糞が肥料となるアイガモ農法の確立は、持続可能な農業実践のために最も大切な考え方であります。捨てるものがない世界、まさに豊臣秀吉をはじめ江戸時代のような生活こそこれから我々が目指すべき社会であります。
SDG13「気候変動」:農業分野でも気候変動の緩和の取り組みがいろいろ進められています。「農業トリジェネレーション」は、熱源から熱、電気に加えて発生するCO2を、農作物の生育促進に利用するもので、CO2の大気への排出削減に貢献します。また、気候の影響を受けやすい農作物は、気候変動で適地が北上しています。気候変動に適応できるよう、栽培作物を変えたり、品種改良を行っていくことが必要となっています。
SDG14「海洋生態系」:環境保全型農業の実践により、農業から排出される汚染物質による海洋汚染を防ぐことが出来ます。海洋生態系を守るためには、農業の果たすべきことは沢山あります。化学物質の使用を無くする事を目標に取り組まなければなりません。人間の70%は水です。地球上の水を守ることは、如いては、人間を守る事であります。水の循環を意識した取り組みが必要です。
SDG15「陸域生態系」:農薬の使用を減らすことは、基本的には、生態系保全に貢献します。 また、自然の生態系に倣った多種の農林産物を共生させながら農業を行う「アイガモ農法」は、生態系保全に貢献します。
SDG16「平和・公正」:人口が増え、人々がより豊かな生活を求める中で、食料不足、水不足などが顕在化する恐れがあります。食料を自給して他国と争奪する必要をなくしたり、農業における水利用を削減することは、争いの原因を減らすことにつながります。
SDG17「パートナーシップ」:バリューチェーンのCSVにおける農家支援は、企業と農家とのパートナーシップです。 17ゴールへの貢献可能性を考えてみると、SDGs(持続可能な開発目標)達成のためには、農業は切っても切れない関係にあります。農業の持つ多面的機能と持続的可能な農業を目指すことは、人類が目指す将来へのために必要であり、人類が見直さなければならない産業であると思います。
人間の体を構成するものは、自ら食べた食材である。その食材の安全性が、失われることは、人類の滅亡を意味すると思います。その食材を提供する農業が、今後大きく意識改革していかなければ、お金儲けだけでない価値観を持たなければいけないと考えます。農業を営むことで家族が養われ、地方にも生活する意義が生まれます。利便性やお金のみで人類の豊かさは測れるものではありません。心の豊かさを目指し、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するための信念を忘れることなく事業を取り組むことは、本当に大切なことであります。未来の子供たちに、何を残すのかが大事だと思います。
日本全土の素晴らしい遺産を見つめ返し、次の時代に発展させていくこと、歴史は繰り返される。日本は、世界の未来に大きく貢献できるチャンスだと思います。農薬を使わない農業の発展こそが地球を救うかもしれない。そんな思いが私たちに勇気を与えてくれます。まさに有機農法の実践こそが、未来へ勇気を与えると思います。すべての人々が、未来永劫栄え続けられるように、反省しながら前を向いていきたいと考えます。循環 サイクル チェーン などがキーワードとして挙げられると思います。
私たちの家訓 『あいよりはじめのもとにかえる』
寄り添い自然の摂理に叶う生き方こそが、大事だと 世界が目指すべき姿 自分体が目指すべき姿が今回一致したように思います。 私たちが出来る事 1つづつ始める事、ひとりづつ理解してもらうこと。 家族に理解してもらうこと、周りに理解してもらうこと、広がりを持たせること 波紋のように広がり、 発信していくこと、一人一人の繋がりが、大きな繋がりへ まさに天地機有 縦の糸、横の糸が折り 重ねるように、天(世界は)はある規則(法則)で出来ている。 自然の大原則を守りながら前に進むことが大事である。 食糧生産のための農業でなく、生命産業である。命を育む偉大な産業であることに私たちは誇りに思う。 SDGs(持続可能な目標達成)と農業 を意識した事業展開をおこないたいと思います。